服装について
服装についてお問い合わせがありましたので、少し書きます。
結論から行くと、手足、背中などが出る、服装でお願いします。
全身治療が基本ですので、腕だけ、背中だけでは無いです。もちろん症状によっては腕だけのこともありますが、腹部打診の音の変化、背中の状態変化を診るために出していただくこともあります。
服の種類は限定しませんが、ラフな格好の方が良いかと思います。
あと、髪の毛についてですが、まとめられるゴムやピンなどがあるととても便利です。
これは各自用意して持っておくと実際の臨床でも使えると思うので、必ずとは言いませんがあると便利
自分の普段の使い方は、髪の毛も留めますが、服を上げた時の留として使っています。お奨めは、鳥のくちばしみたいなピンです。(あれって正式名称なんでしょうか?)
用意する道具について
用意する道具といっても鍼灸をするための道具である鍼ともぐさなんですが、最初の頃よく鍼を大量に持ってくる先生方がいます。
『それだけ使うんだ!』という先生はそれでいいのですが、目安としては患者さんを最大3~4人治療できる量でいいと思います。
もちろんその時々に合わせて用意は変わりますが、講習会では患者さん3~4人分で。
というのは、大量に用意してたくさん使われるのは構わないのですが、メインの会場はベッドが有り、道具の置く場所が有りと環境が整った場所では無いので、鍼を落としてそのままというのが怖いのです。
想定するなら往診先で鍼を落として気が付かず置いてきてしまう。もしその家に小さいお子さんがいたりして飲み込んだりしたら事故につながります。
こういった事故を防ぐために往診用にどのくらいの道具を用意したらいいのか?こうしたことを無くすために道具をまとめて置ける皿を用意するなど考えてきてください。
実際に毎年後半になればなるほど先生方の道具が一つにまとまって散らかることが少なくなる傾向にありますよ。
但し、講習会前半ではお灸の練習が多いので線香、もぐさは出来るだけ多めにご用意ください。
質問のすゝめ
自身も質問が出来ない人間です。
勉強会、講習会に参加すると必ず最後に聞かれること、それが
「何か質問はありませんか?」
分からないことがあってもどうやって聞こうか?こんなところで聞いてもいいのだろうか?ちょっとした事なので。主題と違うから。先生が怖い。まあ、いろいろ理由をつけて質問しないわけなのですが、前でしゃべっている人間としては、寂しい。質問が出来るようにしゃべりを組み立てる先生もいるくらいです。
と言っても分からないが分らないんですよね。講習だと完結したやん!!と思ってしまうこともあります。
そういう時はたいてい帰ると忘れてるんですけど、その場では出てこない。
もったいない
ということで、質問をするタイミングは、臨床家育成会では疑問を持った時、治療中でも構わないです。
入口(質問し始め)狭く、中広く(話の続きで聞きやすくなる)
ですよ。
聞かれた側が、答えられないタイミングであれば後で答えてくれるでしょう。
感覚的なことだととても曖昧な答えが返ってきてちょっと困るかもしれませんけどね。
その場合は、治療のことであればその感覚を共有すべく触診させてもらいましょう。(患者役の許可はいりますが)
そんなの関係無いしどんどん質問のできる人は、突き進んで行ってもらって結構です。
質問下手の考える質問のタイミングの話でした。いやいや違う、こうだよという意見もあると思います。そんな方はコメントをつけていただけるとありがたいです。
お灸について 続
いつの間にやら事務局に事務局指定をいただきましたw
役割については緩いですが、締める所は締めていきますのでよろしくお願いします。
お灸についてフェイスブックに書き込みがあったので引用します。
お灸は熱いです。
お灸の苦手な鍼灸師さんも多いです。
透熱なんて、信じれん!患者さんがかわいそうって思っている鍼灸師さんもいっぱいいると思います。
お灸はなんで熱いんでしょうか?灸熱を緩和しないと熱い灸になります。
灸療は、施灸と灸熱緩和がセットです。
放置プレーはだめです。
でも熱そうと思って途中で消すと効きません。
皮膚はきっちり焼かせていただきます。
でも、灸熱はきっちり緩和してあげましょう。
熱いだけではやけど。
効いて初めてお灸になります。ステーキもローストビーフもおいしいでしょ。
灸療にも火加減、焼き加減があるのです。きゅうコースではそんなことを教えてます。
ここにも書かれている通りお灸は焼き加減が大事!ただ焼けばいい訳では無いです。
一般の方(見るかな?)から思えば鍼灸師さんは知ってて当然と思われるかもしれませんが、学校では火を途中で消す八分灸というものが主流です。
なので、透熱灸(直接肌に置いて最後まで焼くお灸)を受けたことの無い鍼灸師さんが意外と多いのです。
もちろん美容鍼が流行っているほどですから、やけどを作りたくないというのもわかります。でも、焼き方を知っていれば焼かないお灸も使える幅が増えますよ。
ちなみに、鍼灸師のお灸嫌いは学校で学生同士でやる未熟なお灸を受け続けるためと思っています。(パートナーが上手いとそのペアはうまくなる気がする。鍼も同じ)
2016年度継続受講について
前年度受講の受講生の皆様へ
何度も続けて受講してよという訳ではないのですが、実技中心という講習会の性質上、講義内容が一定していないため(基礎は一緒ですよ)、毎年前年度から継続して受講される先生方がいます。
自分もそうでしたが、複数回参加すると似たような内容でも受け取る情報に違いが出ます。
多分ですが、見る場所が違うんでしょうね。どう違うのか?と聞かれるとわからないんですけどね。理解力が違ってくるんでしょうね。(文に出来ないなら書くなと言われそうですが、とても曖昧な感覚ですのでご容赦を)
デモ治療を見るのでも、ただ見てるだけよりも、
次はこうするんだろう。それでこういう変化。変化があれば後はあの辺かなぁ~。変わってなければ見落としか、間違い、でも自分ならこうするなぁ~とか
という想像をしながら見るているのでは、理解度が違います。
この辺が継続で参加されている先生の方が、この理解度と観察力が高い気がします。
一度でこういう情報も余すことなく持って帰られる先生はいいのですが、元々似たような治療をされている先生でなければ難しいことだと思います。
こういうことを、支援するために継続受講の受講料については同コースであれば通常料金から1万円割引で参加していただけます。
通年受講
通常 55,000円 ⇒ 45,000円
ぜひ、ご検討ください。
お灸について
お灸をスムーズに扱うことはできるでしょうか?
コースについて②
はりコース、きゅうコースと言われても何をするのかよくわからないと思うのでザックリですが紹介をば
はりコースは、名前でよく勘違いされるのですが、お灸もします。
メイン講師の上田泰生先生は大師はり灸療院で勤務されていたので、そこでやっていた大人の治療(大師はり灸療院は小児鍼で有名です)の考え方で指導されます。
筋肉層やさらに浅い層の皮膚の状態を観察して治療を行う反応点(押さえた時に患者さんが痛みや違和感を強く感じる場所など)治療になります。
基本的に心地よい刺激をよしとする治療法です。そのためにゴウ鍼、お灸、三稜鍼の三種類の刺激を細かく使い分けて治療に当たります。他の治療もそうですが、慣れるまでは使い分けに頭を使うかなと思います。
きゅうコースは、その名の通りお灸で治療する技術を学びます。基本は透熱灸です。
メイン講師の福島哲也先生は、深谷灸法という透熱灸メインの治療法で指導されます。
お灸、特に透熱灸の指導をする学校も減って(ほとんど無い?)教科書的には知っているけどやったことが無い先生方もいるかもしれません。特効穴を重点に取り可能な限り取るつぼを減らしその代わりにしっかりお灸の熱を入れる。ある意味、お灸の技術が問われる治療法になります。しかし、しっかり熱の入るお灸は気持ちの良いものです。
ぜひ、普段の治療にお灸の熱の気持ちよさを取り入れていただきたいと思っています。
両コース特徴はありますが、手の感覚による判別と経験による直感はとても大事にしています。
手の感覚も人を触らないと育ちません。
経験も失敗と成功の繰り返しで育ちます。
いかがですか?